映画

シン・ゴジラの人気にみる新しいマーケティング手法

2016/09/25

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シン・ゴジラが人気ですね。公開前に大々的な広告を売ったわけではないのに、ヒットしたのは、作品自体のクオリティーの高さがあるからに他ならないですね。

シン・ゴジラが観客動員数を驚異的に伸ばしているのは、なぜでしょうか。

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専門用語をあえて多用してリアルさを出す

エバンゲリオンで有名な庵野秀明氏が監督をつとめていることから、随所にエバのテイストが見られます。シン・ゴジラが東京に迫ってきて、日本政府が迎撃するシーンは、まるで使徒が第3新東京市に襲来するような緊迫感があります。

登場人物が専門用語を早口で使うことで、緊迫感がでて、かつ大人でも楽しめる作品になったと思います。作品の品質ではなく、多くの視聴者を取り込もうとして、変に会話のレベルを下げなかったのが非常に効いていると思います。

 

いいものは口コミマーケティングで広まる

シン・ゴジラは公開前に大々的な広告が展開されることはありませんでした。ありがちな宣伝を行うとしたら、主要キャストの石原さとみや竹野内豊がテレビにでて、派手に宣伝したでしょう。

しかし、「ゴジラ」のネームバリューと作品のクオリティーに自信があるからこそ、大々的な広告キャンペーンを打たないほうが効果的と判断したのだと思います。

iPhoneのように、製品自体に圧倒的な魅力があれば、広告費をあまりかける必要がないというのと、似ていると思います。

古くからのファンと、シン・ゴジラを実際に見た人からの口コミの効果があるので、ありきたりでわざとらしい広告をするよりも、良いという判断を下すことができたのだと思います。

 

経営者や知識人からも高く評価されている

私は普段から情報収集のために、起業家や有名なライターのTwitterやブログ・メルマガをウオッチしていますが、軒並み面白いと言っているのため興味を持ちました。

影響力を持っているインフルエンサーが本音で勧める作品は、時間を作ってでも観に行きたくなります。シン・ゴジラは広告マーケティングの成功事例としても、取り上げられることになると思います。

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溶けこむように使われるようになったCG技術

自衛隊に撮影を協力してもらったらしく、戦闘のシーンはリアルで迫力があります。CGも使っているということですが、リアルなシーンと溶け込むように効果的に使われていると思います。

ゴジラ自体はフルCGで描かれているのですが、これは良い判断ではないでしょうか。今の時代にゴジラが着包みだったら、一気にさめてしまうところでした。

 

もし、ゴジラが出現したら。問われる危機管理能力

シン・ゴジラの中では、官僚などが会議をするシーンが多くなっています。これは非常事態に、政府がどのように行動をするかという問題の問いかけにもなっています。

トップが即決することができずに、合議で物事を決めなければならないという皮肉をちょっぴり入れて、速いテンポで描かれています。

これは、あなたの会社や、家庭に想定外の問題が発生したら、合理的な意思決定をすることができるかと考えるきっかけにもなると思います。

 

プロフェッショナルの仕事を問いかける良作

期待はしていなかったのですが、シン・ゴジラは大人の鑑賞にも耐えうる、観る価値のある作品だと思います。

重大な意思決定をしなければならない、プロフェッショナルの仕事ぶりも観ることができるので、モチベーションも上がると思います。

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