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「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読んで、自立する大人へ

2016/10/04

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ビジネス本のコーナーで、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」が長期間ベストセラーになっていますね。

なぜ、こんなに人の心をつかんでいるのか、確かめるために読んでみました。

すると現代の日本社会で生活する社会人にとって、衝撃をもって開眼させられる考えが語られていました。

この本に登場する、「青年」のキャラクターも、読んでいるうちに出てくる疑問を、ズバッと「哲人」にぶつけてくれるので面白いですw。

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他者の期待など、満たす必要はない

「成功」のゴールを自分で決めるのではなく、誰かに認められることに置くと、恐ろしいことになると気付かされます。

他人に「すごいね」と言われるために頑張って、結果を出すことに一生懸命になっていると、他人の人生を生きることになってしまいます。

他人の評価は、気分やその場の雰囲気で、いくらでも変わってしまいます。

自分が心から満足できる成功の基準を持ち、そこに向かうことが大事ではないでしょうか。

誰かの評価を満たすために全速力で走っているならば、少し立ち止まってみる必要があります。

 

「いま、ここ」を真剣に生きること

社会の中で、いろんな人と関わって生きていると、嫌なことも経験します。

トラウマになっていることが、フラッシュバックすることもあるのではないでしょうか。

しかし、「いま、ここ」に強烈なスポットライトをあてて、真剣に生きることが大事という言葉が出てきます。

確かに過去に起こったことを変えることはできません。しかし、いま何に真剣に取り組むかは、自分で選ぶことができます。

未来も、「いま」の積み重ねで、いくらでも輝くものにする可能性を持っています。

過去にとらわれず、未来を恐れず、今を生きたいものです。

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子を持つ親には「幸せになる勇気」

続編にあたる「幸せになる勇気」はどちらかと言うと、人間関係の悩みをどう解決するかに重点が置かれていると思います。

その本質は、スバリ「他者を愛すること」と結論づけています。

褒めたり、厳しく叱ることで相手をコントロールしようとすると、相手は承認を求めて依存する人間になってしまいます。

興味や同情を引くために、ダメな人を演じてしまうことさえあるのです。

そうではなくて、こちらから主体的に、信頼し愛することが大事であるとアドラーは説きます。

人間関係は、相手を尊重し信頼しながら、一緒に心地よい環境を作り上げる、主体的なもののほうが良いと言えるのではないでしょうか。

 

自分を見失いそうな社会人に

「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」は、ビジネス書を沢山読んできた私にも、気付きの多い本でした。

青年と哲人の激論も、「ほ~そうくるか」といった面白い掛け合いが多く、飽きることなく最後まで読むことができました。

周りに流されたり、人間関係に悩んで、自分を見失っているかもと感じる方には、ちょうどよい良書だと思います。

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