「ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!」は危険なトラップを暴露している良書
2016/10/24
騙されたり、お金を損したという話しを、知り合いやニュースから聞くことがあると思います。
たいてい自分には関係ない。騙される方が判断力がないと、他人事だと感じるかも知れません。私もそう思っていました。
しかし人生のステージには、困ることが起こったり、運良くうまくいったり、決して平坦ではありません。
そこで、この「ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!」に出てくるような、人の人生を予期せずグリップしようとする人に狙われることがあります。
私はこの本を読んでいて、思い当たるふしが何度もありました。
「自分は大丈夫」と思う人に、ぜひとも読んでもらいたいと思いました。
本物の詐欺師に会った、私の話
私が営業の仕事をしていたときに、詐欺師に会ったことがあります。
フルコミッションの営業をしていたので、お客さんになってくれる人が欲しくて、誰にでも会っていました。
すると営業仲間から、開運印鑑を売っている人がいて、その人から印鑑を買うと、運気が上がるし、何より優良顧客を紹介してくれるというのです。
その当時、「紹介」をしてくれる顧客は、のどから手が出るほど欲しかったので、怪しいとは思いましたが、印鑑を売っている鑑定士という人に会いました。
確かに、旅館のオーナーを知っているから、紹介しますよと言ってくれました。
他にも、印鑑を買って商売がうまくいっている社長が何人もいることなど、今思えばセールストークをされていました。
営業成績を上げるには、家の中も見たほうが良いと言われ、部屋へも入れてしまいました。
すると、風水的に入り口に植物を飾ったほうがよいとか、盛り塩を水回りにしなさいという忠告がありました。
私は、とりあえず「顧客の紹介」が欲しいあまりに、高額な印鑑を買う契約をしてしまいました。
ついに本音をもらした鑑定士
印鑑を鑑定士から購入しても、あたりまえですが、一向に顧客の紹介などありませんでした。
そして、営業成績も思わしくなく、苦しくなってきました。
鑑定士に連絡すると、喫茶店で直接あって話しをすることになりました。
私の営業成績がかんばしくないこと。高額な印鑑とか、盛り塩とか、風水とか意味がないのではないか?と切り出しました。
すると、鑑定士は言いました。
99%はあなたの頑張りですよ。印鑑なんて1%も関係ねえよ!
なんだ、消費者センターにでも駆け込むのか!こっちも出るとこ出るぞ!
もう10年前の話ですが、今思えば当たり前の話です。
営業成績で苦しんでいたため、ワラをもつかむ思いで、正常な判断力を失っていました。
思考を他人に預けるような人生は絶対にやめよう。自分の頭で考えられる人間であるべきだ。
-堀江貴文
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私が占いを信じない理由
お恥ずかしい話ですが、この実際の経験から、私は占いや手相、パワーストーンの数珠や、高額な開運印鑑などは、全く信じなくなりました。
占いなど、未来や前世の話をされても、証明をする手段がありません。嘘でも言い放題です。
もし間違っていても、「占いだから、当たらぬも八卦」だよで終わります。
こんな不確かな話しをする人にでも、「将来病気や不幸が」と言われると、気になってしまうのではないでしょうか。
しかし、いくらそれっぽい人だったとしても、10万とか100万などの高額なお金を払ってはいけません。
うまく人生がまわっているうちは、数珠のおかげだとか、開運○○のおかげだと考えてしまう傾向があります。
しかし、一番大事なのは、あなたがいま、どんな行動をするかだけです。
開運○○が何かをしてくれるわけではありません。
うまくいかなくなったときに、99%関係ないですよと言われるだけです。
高額印鑑や占いが1%しか意味がないのならば、好きな友達や家族に応援してもらったほうが、よっぽど元気がでます。
99%動かないかもしれないスマホや車があったら、絶対に買わないですよね。そうとうな不良品です。
しかし、99%効果がないかもしれないけれども、どこまでも高額のお金を払ってしまえるのが占いや開運○○です。
そこがトラップです。私の失敗を踏み台にしてください。あなたには損をしてほしくないと、心から思います。
いま、この瞬間に存在していない時間軸に意識がとらわれるなんてバカげている。過去も未来も、考えるだけ無駄。妄想が広がるだけなので、ロクなことは思い浮かばない。
「いま」を生きることに集中しよう。-堀江貴文
人生の主導権を離さないために
私の恥ずかしい実体験を書きましたが、「ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!」には、危険なトラップがいくつも紹介されています。
他人をコントロールしようとする人は、自然に仕掛けてきます。
病気や健康の悩み、仕事の悩み、人間関係、お金、こういった悩みは、誰でもある程度は持っているものです。
そこを指摘されると、「なぜ分かったんだ!」とまるで魔法にでもかかったように信じてしまいます。
これは「コールドリーディング」という詐欺師の間では昔から使われる、常套手段です。
気づかないうちに、周りに気を使っているうちに、他人の思うままに人生をコントロールされていたということがないように、「ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!」は読んでおいたほうが良いと思いました。